こちらの写真は、2階の壁と1階の壁の位置がずれているのがおわかりになりますか。
駐車スペースを確保するために、大きな開口が必要になります。
そのため、このような施工がされたのではないかと思われます。
一概には言えませんが、このような構造ですと、上階からの
荷重が、下階へ直接伝わらないため、非常に端部が脆弱な状態です。
ガレージの左側の壁は、重要な耐力壁です、上からの力をしっかりと
下の壁で受けられるよう、直下にもう一枚強固な耐力壁を増設しました。
基礎もつくり、それに土台を据えて、柱を建てて必要な部分に的確に
金物を設置します。
こちらのお宅は、壁が内側に出てきてしまっても、自家用車が入る
スペースを確保できるので、問題にはなりませんでしたが、この壁を
造ることで車が入らなくなってしまう建物のありますので、そこは注意が必要です。
しっかりとした壁が出来たら、後は他の部分と違和感がないように
お化粧をして完了です。
都内では、土地を有効に活用するため、このような形状の建物を
よく見かけます。
全ての建物に問題がある訳ではありませんが、
このような工事が必要な建物も多くあります。