この写真は、昭和34年建築の建物の解体の様子です。
これから、大規模な改築工事が始まります。
木造でこのくらいの築年数がたったお宅では珍しいことではありませんが、
壁は、土壁(つちかべ)です。
四五十年前にはどこでもあたりまえに見られた「土壁の家」ですが、
今ではほとんどが乾式工法にとってかわられ、東京では新築で土壁が
採用される機会はほとんどないと言ってもよいでしょう。
日本の伝統工法によって作られた壁なんですよ。
土壁は、木舞(こまい)と呼ばれる格子状の竹で組まれた枠に
土を塗り重ねて造られています。
現代の家は、工場で生産されたそれぞれの物を、現場で組み立てるという
作業がほとんどです、でも昔は、現場でそれぞれの職人が造り上げて
いったのです。
この土壁も然りで、木舞を掻いて下地を作り、左官の職人が土を塗りこんで
造られています。
土壁は、断熱材としての効果もあり、もう一つの重要な働きとして湿度の
調整機能をもっている優れた物なんです。
そして驚くことに土壁自体の性能は今も落ちていないのです。
当時の職人さんに想いを馳せて眺めていると、本当に壊すことが申し訳なく
思えてきます。
だた、現代の暮らしに合った性能を実現するには、一旦
壊すことになってしまいます、残念ですが、仕方ありません。
仕事の内容は変わってしまいましたが、今に生きる私達は、昔の職人さんに
笑われない仕事をさせていただかなくてはなりません。
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