こちらの建物は、築40年の木造二階建てのお宅です、スケルトンリフォームをご希望でした。
『今までメンテナンスをしてこなかったので、傷んでいると思うが、このリフォームで全てを点検、改修し、新築に近い形にして、安心して住める建物にしてほしい』
とご要望をいただきご依頼をお受けいたしました。
一級建築士の塩谷が建物を拝見し、現状はある程度は把握したうえで耐震の計画、お見積もりをお出ししますが、いかに木造に精通している塩谷と言えども、壊してみないとわからないことがございます。
この柱も、その一つの例で、ここまでのシロアリの食害は想定していませんでした。
この柱は建物の構造上、角にある主要な通し柱です。
まずは、隣に仮の柱を立て、荷重をその柱に逃がしてから、傷んだ柱を慎重に取替えます。
『よくぞ建物がいままで持っていた』と言葉が出てしまう場面は、経年した木造の再生をする中では、珍しいことではありません。
シロアリなどの食害にとは別に、想定外のこととして、大工さんの手法、技術もあります。
主人の塩谷は、今でこそ実際の施工はいたしませんが、義父に15年間みっちり仕込まれた大工でもあります。
建築当時、色々な事情があったのでしょうが、『こんなやり方はしない』という言葉が出てしまうこともございます。
昔の仕事が、40年50年年後に明らかにされ検証されてしまうのです。
私たちが手がけさせていただく建物は、義父の教えのとおり 『人に笑われない仕事をしろ』 を忠実にまもり、何十年後かに誰にどこを見られても恥ずかしくない建物を造ります。
今まで、何軒も住宅再生をさせていただきました、もちろん物理的に無理な建物はお受けすることは致しません、その時には正直に新築をすることをお話します。
また、比べる新築のグレードにもよりますが、新築より費用が掛かる場合もございます。
色々な条件を総合的に考え合わせ、これから住む空間をどのように造るかをご選択いただかなくてはなりません。
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