写真は、築60年弱の古い木造住宅の断熱性能を上げるため
壁と天井に断熱材をくまなく敷きこんでいるところです。
築年数の長い木造住宅のほとんどの建物に言えることですが、
断熱性能には、期待できません。
断熱性能に限らず、建物の性能には、他にも様々なものがあります。
耐震性能、耐久性能、耐火・耐火性能、遮音性能、バリアフリー性能、
などとなります。
古い建物のほとんどは、これらの性能が高いとは言い難いでしょう。
リフォームで、どこまで性能を高めることができるのか、
また、どのような方法があるのか、一般の方々には、わからないこと
だらけではないでしょうか。
建物の状態や条件によりますが、それぞれの性能を高めていくことは
十分に可能なことだと思います。
ただ、性能を向上させる為の工事は建物の表面的なことではなく
構造にかかわる内部に手を入れる必要あります。
スケルトンリフォームとかフルリノベーションとか呼び方は色々ですが、
性能を上げるための工事は、建物の根本的なところから、工事を行う
場合がほとんどです。
おのずと、工事は大規模になり、それに伴い費用も大きくなります。
リフォーム工事を検討する場合、その建物をあと何年、どんな状態で
使いたいのか?
それを実現するために、どのような工事が必要でいくらかかるのか?
そのことを把握したうえで、建て替えが現実的な条件であれば、
新築と比較することも良いかもしれません。
住まう方にとって、そこまでの費用を掛ける甲斐のある建物なのか?
判断が、難しいところですが様々なことを考慮したうえでの決断が
必要です。